認知症薬としての冬虫夏草の可能性

年齢を重ねるにつれて、細胞が老化するのは自然の摂理。そして、脳細胞も例外ではありません。今、日本は超高齢社会を迎えていますが、「可能な限り健康で自立した生活を送り、認知症を予防したい」と考えている人も少なくないことでしょう。
実は、2010年に「認知症に対して日本のサナギタケ冬虫夏草(カイコ冬虫夏草)に改善効果がある」という研究発表がされていました。この論文の中ではラットを実験に使用しており、冬虫夏草の煮汁を飲ませたラットの脳の萎縮や記憶を司る海馬の改善が見られたと書かれています。予防するのみならず、すでに進行してしまった認知症を改善することが出来るとなると、素晴らしい朗報でしょう!
認知症には様々な種類があり、日本では「脳血管性認知症」が多かったのですが、最近では海外同様「アルツハイマー型認知症」が急激に増えています。これらの認知症の違いとしては、脳血管性認知症は高血圧を基礎疾患に持つ場合に脳の小血管が病変することで起こるもので、動脈硬化なども原因の背景にある症状です。一方、アルツハイマーは脳内でアミロイドベーターというたんぱく質がたまることから発症すると言われており、実際には何故そのアミロイドベーターが溜まってしまうのか、そしてそれに対する治療薬さえも発見できていない状況だったのです。そのため、サナギタケ冬虫夏草(カイコ冬虫夏草)によってアルツハイマーの特効薬が開発されるか否かについては、世界からの注目を集めているほどなのです。
特効薬として医学界に認められる日が来るのが待ち遠しいですが、現存するサナギタケ冬虫夏草を摂取しながら自分自身でその効果を試してみるのもよいでしょう。
この記事へのコメントはありません。