冬虫夏草は育毛剤にもなるってホント?

冬虫夏草の代表的な効能としては、コルジセピンによる抗がん化作用以外にも免疫力促進や滋養強壮などがあげられます。その中で、実は「薄毛の人の育毛剤としても効果がある」という説が浮上し、急激に注目度がUPしています。果たしてその真偽はどうなのか、掘り下げてみましょう。
まず冬虫夏草の効能の代表的なものとしては、コルジセピンによる抗がん化作用、βグルカンによる免疫力促進作用、SODによる活性酵素除去効果、エルゴステロールによる抗酸化作用、マンニトールによる血流改善作用などがあげられます。この効果をざっと見た限りにおいて、「育毛剤の効果がある」というのは断定できかねますが、しいて言えばエルゴステロールによる抗酸化作用や、マンニトールにおける血流改善作用、また、もしストレスが原因で薄毛になってしまった場合にはメラトニンによる精神安定作用によって薄毛が緩和されるといった効果が考えられます。しかし、「育毛剤として効果がある」という根拠に至る程の明確な原因は見つかりませんでした。
そこで思い出したのが、中医学の中で「精力増強剤」として使われていたという史実です。中国の医学書によれば、精力低下の患者に対して40日間冬虫夏草を飲用させたところ、64%の人に性的な改善が見られたというデータがありました。精力増強というところから導き出されるのは「男性ホルモンの活性化」ですが…残念ながら、冬虫夏草において「直接的に男性ホルモンが活性化された」というデータは現時点で見つかりませんでした。
そのため、育毛剤としての効果がどれほどのものなのかは断定することが出来ません。とはいえ、前述したように「間接的とはいえども、血流改善や活性酵素除去、抗酸化作用などが複合的に効果しあって薄毛対策になる──という可能性は捨てきれないと言えるでしょう。
この記事へのコメントはありません。