冬虫夏草に抗がん化作用があると言われる理由

日本において冬虫夏草はすでに代替医療として取り入れられており、漢方処方としてクリニックでも扱っています。
とはいえ、やはり気になる部分としては「疾患に対して、どのような影響があるのか」ということでしょう。
中国の医学書「中薬現代研究と臨床応用」によると、冬虫夏草を1~2か月の35回に渡って投与した白血病患者の85.7%に改善の兆候がみられ、悪性腫瘍においても93%改善されたそうです。
それにより、冬虫夏草には白血球とヘモグロビンの機能を強化する作用と細胞免疫機能を強化する働きがあると言われています。
具体的に冬虫夏草のどういう部分が強化作用を及ぼすかと言うと、以下の三点が考えられます。
【1】コルジセピン
コルジセピンは炎症を起こす以前から抑制することで知られており、いわゆる抗腫瘍化する細胞を「遺伝子レベルで解体する」という特徴を持っています。
こうした特徴から、がん化に対して効果があると言われています。
【2】βグルカン
βグルカンはもともとキノコ類に多く含まれている成分ですが、冬虫夏草は特にその含有量が豊富です。
がん細胞は日々、誰の身体にも誕生しているのですが、それをNK細胞が破壊してくれています。
NK細胞は年と共に減少していきますが、βグルカンはこのNK細胞を活性化させてくれるため、免疫機能を高める効果を持っています。
【3】エルゴステロール
エルゴステロールは脂溶性物質で、ビタミンD2の前駆体となります。
エルゴステロールにはがん細胞を破壊する力はないものの、腫瘍内部にある血管を阻害することでがん細胞の分裂を阻止すると言われています。
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