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冬虫夏草の歴史

冬虫夏草という名前はとても特徴的です。その名の由来は、冬の間に昆虫(蜘蛛やダニなど)を宿主として寄生した菌類が、虫を栄養分としてどんどん吸収し、夏になると宿主の殻を破って出てくるキノコのことを総称することから来ています。それゆえ「殺虫キノコ」という名前まで付けられている程です。

ただし冬虫夏草は種類が膨大にあり、生物学的には「子嚢菌類・バッカクキン科・コルジセプス属を中心とする諸属の菌」という部類に属すものの、どこまでが冬虫夏草なのかの明確な線引きはありません。また、どの昆虫に寄生するかによっても種類が異なり、世界中では500種類以上、日本では400種類もの冬虫夏草が確認されていて、日本で発見されたものには日本産冬虫夏草などと呼ばれています。

冬虫夏草の起源はおよそ5000年以上前の中国、四川、チベットなどの高山地域で発見されたものに端を発しています。古来から冬虫夏草の効能は知られており、歴史に名を残す偉人達が愛用していたことでも知られています。冬虫夏草が書籍にはっきりと名称を記されるに至った過程は中国で諸説あるものの、710年チベットの書籍に載ったのが初めてと言われています。その後、冬虫夏草は清の時代にフランス伝道師が持ち帰り、海外へとその名を広げるに至りました。そして1727年、冬虫夏草が学術的に発表されて世界に知れ渡るようになりました。第二次世界大戦で一時研究が途絶えたものの、再び日の目を見るようになり現代へと至っています。

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