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冬虫夏草の栽培方法

冬虫夏草は基本的にはチベットなどに生息するオオコウモリガの幼虫に寄生した冬虫夏草菌の成長した姿のことです。これは、天然の冬虫夏草なので、「天然冬虫夏草」と呼ばれます。しかし、あまりにも高価で、また中国政府が国外への持ち出しを禁止しているため、最近ではいわゆる養殖の冬虫夏草が主流です。養殖の冬虫夏草にはいくつか種類があります。

・昆虫生体培養

昆虫生体培養とは出来るだけ天然の冬虫夏草に近づけるべく、生きている昆虫に人工菌を侵入させる方法です。生きている昆虫から直接新鮮な栄養を摂取できるので、天然の冬虫夏草のように栄養価が高いものが出来上がります。しかし、冬虫夏草は人工栽培が非常に難しく、培養には徹底した管理が必要になるので、他の栽培方法の冬虫夏草よりも価格は高くなります。

・培地培養

培地培養法は、人工的に作られた培地に冬虫夏草菌を投入する、エリンギやマイタケなどと同じ栽培方法です。培地は、穀物にビタミンやミネラルなどを加えたものを使用します。その培地を専用の瓶に入れ、冬虫夏草菌を投入する栽培方法です。昆虫生体培養より栄養価は下がるものの、生きた昆虫を使用しない分培養コストは抑えられるので現在は最も普及している栽培方法です。

・タンク培養

タンク培養は、液体の培地に冬虫夏草菌を加えて培養する方法です。他の栽培方法に対して栄養価が最も低いことが難点ですが、短期間で大量生産できるので、安く販売できることがメリットです。

日本では無菌室で昆虫生体培養法で栽培しているところもありますし、培地培養法をとっているところもあります。価格は様々ですが国内産の冬虫夏草は安全なことで知られています。

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