1. HOME
  2. ブログ
  3. 冬虫夏草を巡る中国の現状

冬虫夏草を巡る中国の現状

中国には、毎日、冬虫夏草を探すことで生計を営んでいる人たちがいます。

近年は冬虫夏草を扱う企業が、冬虫夏草が採取できると言われている山全体の権利を買っています。

それは地元住民に数百万元を支払って該当の山を封鎖して採集するというやり方です。そして企業が雇った作業員が冬虫夏草を採集するのです。

しかし、近年の地球温暖化の影響は、ここにも表れています。

収穫量が減ってしまい、作業員たちの収入は半分以下に落ちているのが現状です。

中国の中でもっとも冬虫夏草が取れる青海省の山岳地帯の気候が変わってしまいました。

冬虫夏草が繁殖するための気象条件は、気温は摂氏5度前後が良いので、寒いことは良いのですが、凍り付いていない土壌で繁殖します。

近年は、降雪量が減りしかも、氷河が減少してしまったことで、冬虫夏草が育ちにくくなったと言われています。

地球温暖化の影響は、人口が少なく、特に工業などがないような青梅チベット高原にも大きな影響をもたらしているのです。

この地域で、半世紀の間の気温上昇は、世界平均の3倍に達しています。

冬虫夏草が北京オリンピックで脚光を浴びて以来、その需要は急増を続けています。

特に中国国内で増大した中産階級が冬虫夏草を求めていることが大きな要因となっています。

冬虫夏草には薬草として5000年の歴史が有り、万病に効くという思い込みもあって、

特に科学的や医学的な根拠がない症状でも冬虫夏草を求めるという風潮が、すでに減少している冬虫夏草を求めるという現象を起こしています。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事