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サナギタケを使った栽培例

最近は、産学連携といって、大学と産業界が共同で研究開発するというケースも多くみられます。

産業の育成という観点から、自治体が積極的に産学連携を推進する動きも多くみられるようになりました。

冬虫夏草についても、大学との共同研究によって国内での栽培方法を開発する企業が現れています。

冬虫夏草と言えば中国のチベットが発祥で、その歴史は、5000年にも及ぶと言われています。

しかし、その中国では、冬虫夏草が世界的に注目されたために乱獲が起こり、採集を巡って大規模な衝突が起こるなど、大きな問題も発生しています。

死傷者が出るような衝突も発生し、さらに、偽物や粗悪品が出回ってもいます。

現在は中国からの輸出は禁止されてしまいました。

そのような中で、日本国内では長年にわたる研究が行われ、栽培が成功した事例も多くみられるようになりました。

成功した事例の一つに、サナギタケ冬虫夏草が有ります。サナギタケ冬虫夏草は、コウモリガ冬虫夏草とは同種族と考えられています。

これは、虫草菌がコウモリガに寄生する仕組みと同じ形で形成されます。

サナギタケに虫草菌を摂取すると、サナギタケと虫草菌が戦うことになります。

その過程で冬虫夏草特有の成分が産出されていくことになります。

 そして、サナギの栄養を使って増殖していきます。最後にはサナギの組織すべてを吸い取って子実体が作られます。

昆虫の幼虫と虫草菌を用いるという点では、チベットの天然の冬虫夏草のでき方に近い栽培方法と言えるでしょう。

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