不老長寿の薬と言われている冬虫夏草!その栽培方法とは

冬虫夏草は、昆虫の身体に寄生して生えるキノコとされています。その中でも、チベットに生息するコウモリガの幼虫に寄生するチベット産の冬虫夏草は天然冬虫夏草と呼ばれています。今現在、天然冬虫夏草は減少しているため、中国から国外に輸出することを中国側が禁じています。
さて、どのようにして冬虫夏草は日本国内で栽培されているのでしょう?日本冬虫夏草には、セミにしか寄生しないセミタケやハチにしか寄生しないハチタケなどがあります。虫であれば何でもいい訳ではないのです。きちんと菌の種類によって寄生する昆虫の種類が決まっています。
それでは冬虫夏草の栽培方法ですが、冬虫夏草には主に「昆虫生体培養」、「培地培養」、「タンク培養」の3つのタイプの栽培方法があります。昆虫生体培養は、生きている昆虫に人工的に菌を侵入させることで培養する方法です。培地培養は、人工的に作った培地に冬虫夏草菌を投入する培養方法です。こちらは一般的な食用キノコと同じ培養方法になります。タンク培養は、液体の培地に冬虫夏草菌を加え、菌糸体を培養する方法です。この方法は短期間で大量生産をすることができますが、培養方法の中で栄養価が最も低くなってしまいます。
3つの栽培方法を紹介しましたが、冬虫夏草の人工栽培が難しいと言われているため、培養するには徹底した管理が必要です。また中国でも冬虫夏草は希少価値が非常に高いため冬虫夏草を入手することは簡単ではありません。
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