成分からみる冬虫夏草の効果

冬の虫が夏には草になる。そんな不思議な成長をするのが冬虫夏草です。その正体はキノコ。幼虫に寄生したキノコが、虫の栄養を使って成長したのが冬虫夏草なのです。
虫の死骸から飛び出す菌糸は一見グロテスクですが、その成分はとっても有能。栄養素が豊富に含まれているため、滋養強壮や抗老化・抗腫瘍作用、免疫能の増強など幅広い効果が期待できるのです。
たとえば『アミノ酸』。身体の疲労回復や免疫機能をアップする作用があります。それから『ミネラル』。こちらもヒトの体に欠かせない栄養素で、不足すると肌荒れや薄毛などのトラブルを引き起こす原因となります。そのほかにも、細胞を活性化させる『核酸』や、生活習慣病の予防に良いとされる『ビタミンB群』なども含有しています。
つまり冬虫夏草を摂取することにより体の調子を整えて、肌ツヤを良くし、健康に保つ効果が期待できるということ。こうした効果があることは古くから知られており、中国では人々のトップに立つ皇や絶世の美女と謳われた人物も好んで摂り入れていたそうです。強さと美しさの象徴である彼らが好んだためか、冬虫夏草の人気が広まり、残念ながら現在では中医学における冬虫夏草は絶滅の危機にあります。
一方、日本では中医学のいう冬虫夏草よりも広義に分類したものを冬虫夏草と呼んでいるため、今のところ絶滅状態には陥っていません。むしろ、日本の冬虫夏草は安全性が高いものですので、防腐剤などが心配な方は国産を選ぶと安心です。
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