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古代中国から珍重された生薬「冬虫夏草」

「冬虫夏草」は中国で古くから愛されてきた貴重な漢方生薬です。その歴史は古く、1400年頃チベットの薬物書に取り上げられていたものが中国に伝わり、清朝の漢方医学書には高貴薬として記されています。特に宮廷では、不老長寿に効く万能薬として、秦の始皇帝や楊貴妃が飲んでいた、という話も後世に残されたほどです。その後、中国では長年にわたる医学的な研究により、1987年には中国医療機関向けの一級漢方薬として認められています。さらに続けられた研究や臨床実験の結果などをふまえて、1995年には中国で国宝級の国家指定食品として認定されました。

本場中国では、青海省やチベットなどの4000m級の高原にわずかに生息するコウモリガ属の幼虫に寄生した虫草菌類に限って、冬虫夏草と定義しています。しかし、需要の拡大から一時期は乱獲がすすみ、資源は激減してしまいました。2007年の中国科学院が行った調査によると、主要な産地であるチベット自治区と青海省の生産量が、25年前のわずか一割にまで激減し、今後も減少していくだとうと予測されています。天然の「冬虫夏草」は、厳しい自然の高地にわずかに生息するコウモリ蛾の幼虫に寄生するという珍しい生物ゆえに、採取できる絶対量は非常に少なく、ますます貴重で高価な天然資源となっています。一方、近年中国では、天然の代替品として冬虫夏草菌の一種である北虫草の人口栽培も開発されてきました。日本でも伝統的な養蚕技術を応用した培養が開発され、日本冬虫夏草は中国でもその薬効が認められるようになりました。

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